2016/8/13第2回キューブドラフトCS総評
おはこんばんにちは、ささっちです。
今回は自身の主催した、「第2回キューブドラフトCS」の総評を書いていきたいと思います。
え?1回目を知らないって?去年のWCS京都開催直前、ひっそりと開催されていました
【再掲】
— ささっち (@sasaemachan) 2015年6月29日
8/14に小規模キューブドラフトオフを開催します。
詳細は画像参照。会場周辺地図と暫定の参加者名簿も載せておくのでご活用ください。 pic.twitter.com/s917eyIRGu
ドラフトCS基本概要
第1回と同じく、京都市内のみやこめっせという場所を会場につかわせていただきました。ちなみに、参加費1200円とありますが、参加者がたった12人なのでほぼ場所を借りる費用に消えてしまい利益が出ていません。そのため賞品も極めてしょぼいものでした...
が
参加者であり関西随一のプレマ収集家、とっきーさん
がプレイマットを賞品として無償提供していただけました!!
色んなプレマを集めておられるのでTwitterはフォローし得です
ん?
圧倒的...圧倒的感謝...!!
と、周りの人に恵まれこんなサプライズもありましたが本題はここから。
カードプールはこちらのツイート及びこのツイートのリプライを参照のこと
遅れて申し訳ありませんでした、当日使うプールを公開します。
— ささっち (@sasaemachan) 2016年8月8日
キューブドラフトささっちスペシャルver4.6
モンスター、魔法罠 pic.twitter.com/7VeiuLnWUe
開催直前に行われた調整会において《EM-モンキーボード》が他の追随を蹂躙したため禁止カード化されてしまいましたが、大きな変更はないといったところでした。
デッキレシピ(12位~7位)
サブトーナメントにて使用された【04】デッキレシピ
ここからは参加者系12名が作られたデッキレシピを紹介していこうと思います。
ピックにも厳しい時間制限(1手30秒)がなされており、ささドラ初参加者も多いことから内心不安はありましたが、デッキタイプはそれなりに分かれ、どのデッキもある程度以上の完成度があったのではないかと感じました。
それでは下位卓6人のレシピから見ていきましょう。
プレイヤー:ええやつ デッキ【カオスライロ】 戦績 0-4
一見して0-4という戦績が似合わないデッキにも見えますね...
カオス、ライトロード、ハンド、かなりバランス良く取れている印象がありますが、少し召喚権が喧嘩をしてしまいそうにも感じます。
サイドデッキも見た感じだと、罠のピックを捨ててモンスターの回収に尽力したといったようなところですが、もう少し罠集めをしていても余裕があったのではないでしょうか。《カオス・ソルジャー-開闢の使者-》が取れていれば文句なしだったかも。
プレイヤー:しゃけねる デッキ【シャドールシンクロ】 戦績1-3
みうねる しゃけ系YP (@zenovia20640848) | Twitter
《シャドール・リザード》抜きのシャドール。ちょっと苦し気なデッキにも見えます...
まず
カテゴリ専用の融合魔法が入っていないプールなので、正規融合はある程度の損失を招きます。《未来融合-フューチャー・フュージョン》が取れていれば、シャドールを墓地へ送りつつ《グローアップ・バルブ》や《ゾンビキャリア》でシンクロも狙えそうなのですが、頼みの綱が《超融合》といった風に感じます。
さらに
- パワーカードが《サンダー・ボルト》《王宮の弾圧》の2枚しか採用されていないこと。
- 凶悪な永続罠やバックを破壊できるサイクロン系カードが少なすぎること。
- 少しエクストラカードが溢れていること。ランク3が少ない...
この3点がこのデッキを見て苦しそうだなと思えた部分です。何度かささドラの調整にも付き合っていただいているので、次の機会に期待します!
プレイヤー:ぽぷら デッキ【HERO】 戦績1-3
ぽッサム@アドくん (@popula_seyana) | Twitter
強気の《E・HERO エアーマン》3枚取りHERO。メインの配分もキレイに見えます。
が
M・HERO以外の融合モンスターにアクセスできるカードが《超融合》1枚のみ...。
超融合先筆頭の《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》が取れているだけ非常に惜しい...。
パワーカードの《苦渋の選択》による墓地リソースとして使えるカードがもう少しあってもいいかなという印象も受けました。
プレイヤー:オシロ デッキ【グッドスタッフ】 戦績1-3
Twitterアカウントなし
勅命スキドレ、決まれば大変なことになっていたでしょう...
ハンド2種2枚、パワーカード計5枚と強い要素はあるのですが、やはり召喚権が詰まってしまいそうに感じます。
エクストラカードも、もう少しランク4に寄せて良かったのではないでしょうか。
こちらのデッキは、動画卓でフィーチャーされているので、動き方などはそちらを参考にしていただけるとわかりやすいと思います。下記のリンクから動画に飛べます。
プレイヤー:かいと デッキ【(征竜)帝】 戦績1-3
お、重い...レベル5以上がメインに11体も入っています。
帝を成立させた後の後続確保が難しそうだなという印象と、征竜になりきれなかったピック方針の迷いが見えるデッキだと言えます。いっそのこと征竜パーツは抜いてしまっていいんじゃないでしょうか?と思えました。
プレイヤー:大和 デッキ【征竜】 戦績2-2
これの方が征竜っぽいですね。
惜しくもオポネントの関係で決勝に上がれなかったデッキですが、植物征竜としてだいぶキレイにまとまっているように見えます。
《UFOタートル》→《ローンファイア・ブロッサム》→《キラー・トマト》or《椿姫ティタニアル》といった流れが完成されているのも美しいですし、《パワー・ツール・ドラゴン》も地味に効果を起動できますね。
征竜を起動させるための墓地肥やし手段がもう少しあれば申し分ないと思いますが、大きな眼で見てピックの方向性はかなりまとまっているのではないでしょうか。
デッキレシピ(6位~1位)
参加者の都合上、トーナメントはいびつな形になります。
続いては見事決勝卓へ勝ち上がられた6名のデッキを紹介していきます。
プレイヤー:らうらて デッキ【イグナイトワイアーム】 予選戦績2-2 決勝1回戦敗退
詳細な戦績
予選1回戦 VSとりで ○ET×ED○
予選2回戦 VSオシロ ○○-
予選3回戦 VSあいぎゃん ××-
予選4回戦 VSとっきー ××-
決勝1回戦 VS播磨 ××-
オポネントの関係で2-2の戦績で上がったプレイヤーの1人。現代遊戯王の片翼を成す、ペンデュラムデッキを構築されました。
まず初動の多さが目立ちます。《召喚師のスキル》《増援》によるイグナイト、融合サーチャーの《E・HERO ブレイズマン》にアクセスでき、イグナイトの自爆効果でもブレイズマンがサーチできます。それと、《未来融合-フューチャー・フュージョン》も初動といってもいいでしょう。ワイアームという強大なモンスターを呼び出せるのは相手にとって脅威です。
ペンデュラム後に融合してしまえばリソースの尽きないワイアーム成立となるので、ペンデュラムを破壊されない限り試合のマウントは高確率で取れるでしょう。罠モンスターである《鏡像のスワンプマン》と《量子猫》も通常モンスターである点も目が離せません。オベリスクは果たして出せたのでしょうか...?
プレイヤー:とっきー デッキ【ヴェルズ】 予選戦績3-1 決勝1回戦敗退
詳細な戦績
予選1回戦 VSええやつ ×○○
予選2回戦 VS播磨 ××-
予選3回戦 VS大和 ○○-
予選4回戦 VSらうらて ○○-
決勝1回戦 VSとりで (戦績確認中)1-2
サイド0枚という、メインにかなりの自身を持ったヴェルズを使用されました。
まず、【ヴェルズ】としての完成度はなかなかですね。《レスキュー・ラビット》が居ないのは惜しいですが、オピオンのサーチ先も2枚ありますし、メインの罠の数は参加者トップの11枚を誇っており、突破も許しません。コンバット系の魔法カードが多いことと、エクストラデッキのラグナゼロが噛み合っているところもグッドです。
予選4回戦の征竜やイグナイトもあっさりスト勝ちしてしまっている点も見ると、それ相応の安定した動きができたのではないでしょうか。
プレイヤー:あいぎゃん デッキ【シャドール】 予選戦績4-0 決勝1回戦敗退
詳細な戦績
予選1回戦 VS大和 ○○-
予選2回戦 VSヨッシー ○○-
予選3回戦 VSらうらて ○○-
予選4回戦 VS播磨 ○○-
決勝1回戦 VSヨッシー ××-
脅威の予選全スト1位通過という強力なデッキに仕上がっていると言えます。
しゃけねるさんのシャドールとは違い、墓地肥やしによる効果起動と、その他優秀なモンスターによる細かい攻撃や効果で攻めるといった感じでしょうか。
それにしても、パワーカード全7種は参加者中最多ピック数を誇り、そのどれもがデッキに噛み合った凶悪カードと化しているのが見て取れます。アーティファクトの揃い方、シャドールと《苦渋の選択》《未来融合-フューチャー・フュージョン》の噛み合い、ドローソースの多さ。どこを切り抜いても完成度は抜群に高いです。
惜しくも決勝卓で敗れてしまいましたが、ポテンシャルはどのデッキよりも高いのではないでしょうか。
プレイヤー:播磨 デッキ【蟲惑魔罠ビ】 予選戦績3-1 準決勝敗退
詳細な戦績
予選1回戦 VSぽぷら ×○○
予選2回戦 VSとっきー ○○-
予選3回戦 VSオシロ ○○-
予選4回戦 VSあいぎゃん ××-
決勝1回戦 VSらうらて ○○-
決勝2回戦 VSとりで (戦績確認中)1-2
前回大会優勝者であるプレイヤーが、同じデッキタイプで再び舞い戻ってきました。
前回のデッキレシピはこちら↓
予選
— 播磨 (@harimasi) 2015年8月14日
1.とっきー ◯◯
2.syu君 ◯◯
3.クロナ ×◯◯
4.ジェセル ◯×◯
決勝トーナメント
5.シード
6.子供店長 ◯◯
7.ジェセル ◯◯
ささっちドラフト優勝! pic.twitter.com/IY9ZfKEesx
蟲惑魔が2種6枚と、かなり正確なピックができているおかげでデッキが安定しています。その他のモンスターも、レベル4魔法使い+使い魔というようにランク4に向かいやすくなっているので相手が動いた後の返しの準備も容易に整ったでしょう。
更に、本人の言葉を借りて書きますと、
「ドラフトにおいて、カテゴリ系のカードは全て集めるのが難しく中途半端になりやすい。従って、カテゴリではなくグッドスタッフに近い罠ビに寄せることでデッキの筋を通し、罠を敷く前に成立したモンスターに対しては装備魔法で対抗する。」
というピック方針をもっておられて、戦績がその言葉の正確さを物語っていると言えるでしょう。
惜しくも2連覇とはいきませんでしたが、パワーカードにも頼りすぎないドラフト正統派デッキと称すべき良い例だと言えます。
プレイヤー:ヨッシー デッキ【EMEm】 予選戦績2-2 決勝戦敗退
ヨッシー (@yositada090120) | Twitter
詳細な戦績
予選1回戦 VSしゃけねる ○○-
予選2回戦 VSあいぎゃん ××-
予選3回戦 VSとりで ××-
予選4回戦 VSぽぷら ○○-
決勝1回戦 VSあいぎゃん ○○-
決勝 VSとりで ○×ED×
予選6位、戦績2-2とぎりぎり滑り込みからの準優勝を果たしたEMEmを基軸としたペンデュラム。
やはりこのデッキも軸となるEMEm+優秀な下級モンスターといった構成で、クリフォートも混じっているのが特徴ですね。クリフォートはこのデッキのスケールでは少々出しづらいかわりに、妥協召喚によるレベル4としての運用と《帝王の烈旋》のアドバンス召喚対象として扱えます。妥協召喚時でも、レベル3ランク3以下のモンスター効果を受けなくなるのはちょっとした牽制になります。
エクストラのカードが少ない気もしますが、それをカバーできる強力な罠、バック除去の魔法、いざとなればペンデュラム召喚までできるモンスター達の歯車が合わさって2位という結果になったといえるでしょう。
デッキ構築には使われなかったカードの中に《勝利の方程式》がありましたが、利用できたのではないでしょうか?
プレイヤー:とりで デッキ【炎王炎星】 予選戦績3-1 優勝
詳細な戦績
予選1回戦 VSらうらて ×ET○ED×
予選2回戦 VSかいと ○○-
予選3回戦 VSヨッシー ○○-
予選4回戦 VSオシロ ×○○-
決勝1回戦 VSとっきー (戦績確認中)2-1
決勝2回戦 VS播磨 (戦績確認中)2-1
決勝 VSヨッシー ×○ED○
凶悪ドローソースが3枚入り、マイナーカードを集めきった炎王炎星が優勝となりました。
全体的にパワーカードが多めで、6種類と参加者中第2位のピック数です。そのおかげでデッキパワーが何段階か引き上げられているようにも感じます。
シンクロ方向にピックが走った形跡はあるものの、炎王炎星としての完成度は保っており、うまくサブウェポンとして成立している点もいいですね。更にサイドデッキの中にもEMやサイキック、ガイドといった小さい束も見受けられることから、ピック事故の回避に関してはかなり上手くできていたのではないでしょうか。
決勝戦では、ラグナゼロが奪われてしまい、炎舞による自身の打点アップでかなり苦しめられプレイが乱れる場面などありましたが、結果として優勝するに相違ないデッキと言えるでしょう。
さいごに
非常に長い駄文にお付き合いいただいてありがとうございました。自分自身かなり頑張って用意をしてきたので、かなりキレイに分布したデッキタイプや会場での盛り上がり等非常にうれしく思っております。また次回開催する場合はもっと質の良いプール構築に励みたいですし、今回で見えた反省点の改善もしていきたいと思える結果でした。
参加賞や賞品の用意さえ省けばいつでも開催できるのですが、お金を取ってまで賞品無しで開催できるほど今の運営技術やプールに自信がないのが現状です。
それでも、
開催してほしい!ドラフトがやりたい!
という声は非常に励みになるので、ぜひそう言ったご意見等はTwitterにて言っていただけると本当にありがたいです。
長くなりましたが、今日の記事はここまでとさせていただきます。
それでは。