デュエルリンクス先行プレイ雑感
もうすっかり秋ですね。
最近は劇場版遊戯王の4DXが公開され亜白龍ウルのため奔走するYPも少なからずという季節に、私は密かに遊んでいました。
デュエルリンクスを。
なにか聞いたことのあるような無いような...という感じかもしれませんが、それもそのはず。遊戯王が遂にソシャゲアプリ化!2016年春配信!と銘打たれたこのゲームは延期に延期を繰り返しあまつさえ突然のベータテスター募集という体たらく。
まあ応募してベータテスターになったわけですが。
そして20日間のベータテストが終わったので、今回はそのベータテストの様子や使えそうなデッキについて書いていきたいと思います。
!!注意!!
この記事はベータテストの段階のゲームバランスや内容について書いています。
本リリース時の内容とは違いが出る可能性もありますので、ご了承ください。
遊戯王としてのゲームバランス
まず基本的なゲーム性の差異から羅列すると
- スピードデュエルなのでフィールドは3:3でPゾーン無し
- メインフェイズ2は無いので伏せはメイン1に(結構忘れる)
- ライフは4000からスタート
- 初手は4枚、先攻ドロー無し
- 各原作キャラはデュエルが有利になる特技を持っており、1つセットして戦うことができる
といったところでしょうか。
デュエルターミナルといった前例もありますし、僕は気軽に遊戯王が遊べる感じなのかな?とおもっていました。
が、
遊戯王OCGプレイヤーの者としてのゲームバランスを素直に申し上げますと
なんだこのハイパーデフレ環境は...(困惑)
もっっっのすごくカードパワーが低いです。どれくらい低いかというと、
《デーモンの斧》が今実装されたなら禁止カードになりそうなくらいデフレしています。
勿論のごとくシンクロ、エクシーズなんてハイカラなカードは一切無し。
下級最強ラインは1700(しかもそのカードはパック中最高レアのURに設定されており、なかなか手に入らない)ので倒されないように装備魔法やフィールド魔法で微々たる強化をして戦うのが主な戦術ですが、先にアドバンス召喚をされるともう手の打ちようがありません。除去カードがあれば...と思いますが、なんと汎用除去カードは《突撃指令》の1枚のみ。(しかもレアリティはSR、なかなか当たらない)
と、極度に旧石器時代遊戯王を推しておきながら、なぜか現代仕様の先攻ドロー無し。
先攻がめちゃくちゃ不利です。1アドがものを言うので基本後攻以外あり得ないと思うんですが、先攻後攻を決めるのは自動で行われるコイントス。当たれば強制的に先攻を取らされ完全に運ゲーです。現代遊戯王のそんなところはリスペクトしなくていいから。
直前に3DSで無料ダウンロードソフトとして、それなりのいい環境で楽しめた「最強カードバトル」というのがあるだけ、なんでこうなった...って感じです。
そしてそして極め付けが自動デュエルモード。一定のレベルに達するとモブキャラと戦うときは自動デュエルをすることができるようになるのですが、これは伝統芸と言っていいのか...めちゃくちゃアホAIです。
せっかく装備魔法で強化した下級モンスターをなんの躊躇もなくリリース。盤面を2枚消費して攻撃力が数百しか違わない上級モンスターを出しちゃったり、《徴兵令》というデフレの中ではなかなか強い罠があるのですが、何故かバトルフェイズ以外で頑なに使ってくれません。(スイカ攻撃を狙っているようですが、リリースに使えよ)
このアホの子AIのせいでモブに負けることもしばしば...結構苦痛でした。
んーーーーーー。まぁこの辺はアップデートでどうにかなりそうなのでこれから次第ですね。遊戯王OCG経験者なら戸惑いを隠せないと思いますが。
腐っても遊戯王
↑真崎杏子をキャラにセットし、BMGを召喚した時に流れるムービー。かなり出来が良い
上記のようにクソな部分は確かにありますが、やはり遊戯王というブランド、底力はあります。面白いところも沢山あるので紹介していきます。
・キャラのボイス、BGM
キャラゲーとしての側面も持ち合わせるデュエルリンクス。会話等は完全フルボイスではないものの、デュエル中は喋りまくってくれます。
完全取りおろしの原作のセリフや、上記BMGのように各キャラに設定されたエースモンスターのムービーもかなりかっこいいです。
そしてこれは実際にプレイしてもらわないといけませんが、デュエル中のBGMもなかなか良いです。特にVS闇遊戯戦が好きでした。これまでの遊戯王のゲームも、音楽だけは良いってさんざん言われてきましたからね
参考までに好きな闇遊戯のBGMを。
【作業用BGM】闇のゲーム【30分耐久】 by ぐーちャん 音楽/動画 - ニコニコ動画
...あれ...褒めるところが無くなったぞ。
とにかく!!キャラゲーとしては満点でいいでしょう。今後のキャラ追加で、GX、5D'sと続いてくれたら楽しそうです。
強いカード・おすすめデッキ
いやまだまだ褒めるところはある!!こんなハイパーデフレ環境でも、やはり遊戯王。楽しめます。コンテンツ力の巨大さに驚くばかりです。
ということで、実際にデュエルする時に強かったカードと、最終的に落ち着いたデッキを紹介してシメにしましょう。
・強いカードその1 《ワンダー・バルーン》
現代遊戯王では絶対使われなさそうなこのカード。先述の通り、攻撃力が高いと勝ちが近づくこのゲームにおいて、全体弱体化は最強と言っても過言ではありません。
召喚権のつまったクソハンドでも一瞬にして有利になれます。《ツイスター》が怖いですが、試合の決め手になるカードで間違いないでしょう。SRと入手難度は高めなのでリセマラの目標にしてもいいですね。
・強いカードその2《ジャッジ・マン》
勝ち負けのない勝負か嫌いな戦士。こん棒の攻撃は強いぞ!
その通りでございます。強いです。
1体でアドバンス召喚可能なモンスターの中では最強の攻撃力を持っており、ピン差しで機能してくれます。バルーンと同じくSRなのでリセマラ対象。
戦士族なのでサポートを受けにくいのが難点ですが、無難な1枚と言えるでしょう。
※戦士族がサポートを受けにくい というのも、チュートリアルで「闇遊戯」「海馬瀬戸」のどちらかをもらえるのですが、それらのキャラはそれぞれ特技として「デュエル開始時にフィールド魔法「闇」or「山」を発動させる」という強力なスキルを持っているので、戦士族は対象外だという意味です。
城之内が草原を発動してくれる。そう思っていた時期が私にもありました。(発動してくれません)
・強いカードその3《スカイ・ハンター》
鳥獣族なので「山」で強化できます。海馬を選択した人向けのカードですが、このカードの強みはその攻撃力。強化すると1750となり下級最強ラインを越えます。ヴェルズかなにか?
しかも、《セイントバード》と融合することで《紅葉鳥》にもなれるので、融合を据えた風属性デッキでも重宝できるでしょう。《紅葉鳥》が【サイエンカタパ】以外で活躍できるなんて...
レアリティもRと低めなので、デッキの切り込み隊長になりえるでしょう。
・強いカードその4《エレメント》シリーズ
こちらは闇遊戯を選択した人向けのカード。《エレメント・デビル》《エレメント・ソルジャー》《エレメント・マジシャン》の3種。
それぞれ悪魔族・魔法使い族と「闇」で強化でき、1700のアタッカーになります。ソルジャーお前どう見ても戦士族だろ
更に、マジシャンとデビルは「場に風属性が居る時、戦闘でモンスターを破壊したらスイカ攻撃ができる」というクソ強効果を持っているので、ライフ4000を素早く削ってくれます。自分の場でも相手の場でも風属性ならなんでもいいので、海馬メタとして入れられる《スカイハンター》や《セイントバード》なんかがおすすめです。
・デュエルリンクスささっちスペシャル
最後に自分の組んだデッキです。
結局のところ、自分は城之内を使ってバンプアップ無しで戦うことにしました(城之内もわりと好き)
ベータテストも進んでくると、儀式召喚をやってくるクソ賢者もとい儀式次元の方々ともあたり、どうしても攻撃力で勝てない場面があったので、普通のビートダウンを組みつつ融合で打点も狙えるデッキというのがコンセプトになってます。
《ドラゴンゾンビ》は数少ない1600ラインの持ち主であり、強力なレベル4メタ《死の四つ星てんとう虫》をケアしてくれます。うまぶりうまぶり
条件付きではあるものの、バウンスが狙える《ガルドスの羽根ペン》が自然と使えるのもグッドです。
さいごに
結局のところ、デュエルリンクスはまだ未完成という感じが否めませんでした。ベータテストをやったというのはある意味で英断とも言えるでしょう。
しかしながら、先に述べた通りこれからのアップデートで直せそうなところがほとんどを占めており、よろしくないバグなどはなかったように思えます。
さすがに現代遊戯王をやりたいとか、ADSよりも優れたシミュレーションゲームがやりたいなんて望みは叶わないかもしれませんが、それでもこのゲームを通して更なる遊戯王の認知度やカードの購買意欲増大が見込めるのは間違いないと言っていいでしょう。
長くなりましたが、今回はここまでとさせていただきます。それでは。