なぜ輪廻天狗がブルホーンからサーチできてしまったのか
お久しぶりです。sasaemachanです。
先日、大阪で開催されたデュエリストフェスティバルに参加してきました。
抽選制ということもあり、今年2月に東京で開催された第1回目のフェスにも当選していたため当選は厳しいと見ていましたが、なぜか通ってしまいました。
とはいうものの当方ドラフトに熱心なあまりデッキを持ち合わせていませんでしたので、不参加も考えましたが...私はあるカードを持っていたことに気づきました。
そう、
輪廻天狗です。
そう。新段が発売され、十二獣で沸き立つ今ならできる構築がそこにはあったのです。
ということで今回は、デュエリストフェスティバルで使用した【輪廻天狗十二獣】について書いていこうと思います。
既存の輪廻天狗からの脱却
これまで自分が理想としてきた輪廻天狗とは、連続した特殊召喚によってシンクロモンスターを次々と展開。あわよくばデッキに戻して再び利用といったものでしたが、準制限カードである以上そのような動きには限界があると感じていました。
そこで颯爽と現れたのが『十二獣』でした。
ご存じのとおり召喚権を使わずとも大量に展開することができ、なんといってもレベル4が2体並ぶ、もしくは十二獣が1体いるだけで《十二獣-ブルホーン》により輪廻天狗がサーチできてしまうという圧倒的シナジーがあるのが魅力です。
ブルホーンで輪廻天狗がサーチできてしまわなければ、こんなクソデッキが出来上がることもありませんでした。
そこから無い脳みそを振り絞り、血反吐を吐きながら思いついた着地点が
「召喚権を残したままXyzで展開し、輪廻天狗を1回だけシンクロ素材にして《旧神ヌトス》に繋げつつ残りの天狗はエクシーズにする。」
というものです。
となればチューナーが必要ですが、頼りになれるチューナーなど1体しかいません。
《レッド・リゾネーター》です。
サーチが効いて尚且つ一緒に輪廻天狗を出せるので、レベル6シンクロが出しやすいですね。
レベル6シンクロに関しては、枚数や種類に迷いましたが、エクストラの都合上1枚として、《瑚之龍》に落ち着きました。《スターダスト・チャージ・ウォリアー》だと召喚時ドロー効果にうさぎを当てられると死んでしまうので、前の除去も兼ねてくれるコーラルが良いと判断しました。当日に1度だけコーラルの除去効果にうさぎあてられて死にました。
...しかしこのシンクロ召喚には決定的な欠陥がありました。
それは、コールかレゾネを引いていないと結局は動けない。ということです。
この問題は字面よりも深刻で、シンクロ召喚できない以上シンクロのための輪廻天狗を持っていると勿論腐りますし、こちらの条件を整えるまで相手が動かないなどという低速環境でもないのでこれは一大事。どうにかしてレゾネが無くてもシンクロ召喚できる方法...と考えていたら。
あ り ま し た 。
それは...《柴戦士タロ》!!!君だ!
↑《柴戦士タロ》(実写版)
ご存じ遊戯王原作者カズキングの飼い犬...なんと獣戦士族唯一のレベル2チューナーでした...。
十二獣展開をすると、都合よく召喚権があまり《魁炎星王-ソウコ》が召喚できるので、《炎舞-天枢》を引っ張ってきて、足りない方をブルホーンでサーチすればあら不思議!シンクロ召喚できました!
これは完璧なデッキ案ですね...間違いない(慢心)
こうして完成した【輪廻天狗十二獣】はデュエリストフェスティバルへと旅立っていきました。
デッキレシピ・回し方
デュエリストフェスティバル会場前のようす
さてさて、デッキが完成したわけですが、後から見返すとなんだこの低レベルな構築は...と頭を抱えたくなるようなもので見せるのも恥ずかしいレベルですが、とりあえず当日の構築を使って解説していこうと思います。
シングル戦のみなのでサイドは割愛。サイド後は輪廻天狗要素抜けばいいんじゃないですかね。
まずはこのデッキのいいところをあげていきましょう!
・ヌトス込みのエクシーズが狙える!
言わずもがな、つよそう(小学生並の見解)
後ろの除去はツイツイ羽根、前はドランシア、コーラル、ヌトスといった役割分担もできるかもしれません!
更に後攻からのワンショットキルを狙うとき、場に残った攻撃力0の十二獣やインヴォーカーが旨い素材になってくれるので、結構重宝しました。伊達に攻撃力2500ありませんね。
・シンクロを最小限に抑えつつ、エクシーズにスロットをさけられる!
これはもはや輪廻天狗が準制限であることが利点となっているという逆転の発想ではないでしょうか?
無制限での最高の輪廻天狗の活用法が、シンクロ→シンクロ→エクシーズ
だとしたら、このデッキは シンクロ→エクシーズ と短縮した分エクストラに空きが増え、エクシーズ主体の十二獣が活き活きするという感じになってます。
・輪廻天狗が無くても十二獣で戦える!
デ ッ キ コ ン セ プ ト 崩 壊
ま、強力出張セットにありがちなことでしょう(妥協)
ただ当たり前のことをつらつら書きましたが、利点と捉えるには十分でしょう。
しかしながら当然悪いところもありました!
・増殖するGが増殖しまくる!
自分からメタに弱くなっていくのか...(呆れ)
ただでさえGに弱い十二獣がシンクロというカモの追加で更に弱体化!致し方なし!
・息切れが激しい!
混ぜ物をしすぎた結果、十二獣が少なすぎて早々に息切れしてしまいました。
方合を落としたりエメラルを作ったりして必死に調整しないといけませんが、それらに絡めなかった時が悲惨です。
・デッキ内のゴミが多い!
輪廻天狗しかりタケトンボーグしかりタロしかり、どちらかといえばサーチしたいカードが多めなので、十二獣の素引き以外あんまりよろしくありません。罠やバック除去が引ければ一番うれしいのですが...
というような点がこのデッキの基本情報です。さすがにCSに持って行くとチームメイトに殺害されるのは必至でしょう。
エクストラにも自由枠がいくつかあり、今回のエクストラは完全完璧な選択肢だったかというとそうでもないと思っているので、ブラッシュアップしていける可能性はあると思います。罠の選択も時間がなくテキトーに選んでしまったので、もっと精進します...
とはいっても一応考えたデッキなので、とりあえず回し方だけでも...。
・会局+レッド・リゾネーター
とりあえず他の手札(ツイツイ羽根)で邪魔なカードは飛ばしましょう。
会局で十二獣基本展開を行った後、ブルホーンで輪廻天狗をサーチ。
2体のモルモラットでソウコを出し、テンキでヴァイパーをサーチ。
レゾネと輪廻天狗でコーラルを出して、必要ならば相手の場を除去。
ブルホーンとコーラルでヌトスを出し、ヌトスでヴァイパーを出せば
ソウコ+ヌトス込ランク4+ヴァイパードランシアの完成です。
手札はコーラルの効果で+1されるので、バックも伏せられるはず...
・ベイゴマ+リゾネーター
ベイゴマスタートの場合、インヴォからモルモラットを呼びつけ展開。
ブルホーンから輪廻天狗をサーチし、モルモラット2体でソウコを召喚しテンキで十二獣をサーチ。
レゾネでシンクロ召喚コーラルを出し、ブルホーンとコーラルでヌトス。1ドロー
ヌトスでヴァイパーを特殊すれば場のモンスターは5体。総攻撃力は9500。
後攻なら除去もあればワンキルですね。
先攻でも問題なくドランシア、汎用ヌトスランク4が作れます。
ここでヌトスの汎用ランク4をエメラルに変えて、モルモラットを含めてドロー効果を使うとソウコがモルモラットの効果を使えて、汎用ランク4もしくはドランシア+ヴァイパーのような盤面が作れたりします。それいる?
一応それで総攻撃すると8300ダメージを与えられるので、ドランシア効果を先に使いたいときは使えるかも(未実行)
さいごに
【輪廻天狗十二獣】、いかがでしたでしょうか?
正直なところ、モルモラットやベイゴマックスの規制がぼんやりと浮かんでいるのが見えてしまって、デッキとして成立しそうな機関が短そうというのが非常に残念ではありますが、準制限の輪廻天狗を存分に活かしきった楽しいデッキだとは思えますし、レベル4が2体並べば輪廻天狗がサーチできる事実はこの後も変わりませんし、カードプールの増加で更に良い輪廻天狗を使うデッキができるかもしれないということでもあったりすると思っています。
全国の輪廻天狗プレイヤーに幸あれ(完)
それでは。