猿でもわかる!ドラフトプレイのいろは
おはこんばにちは、sasaemachanです。
最近流行り(自分調べ)の遊戯王のドラフト。様々な場所で開催され人気を博しており、いろいろなドラフトの形・テーマが考案されてきました。
しかしながら、自分含め発信される内容といえば「ドラフトの組み方」や「パワーバランスの調整」等…ドラフトを構築する時点での内容しか公開されていいないような気がしました。
そこで今回は、ドラフトをプレイする側としての「うまいピックのやり方」や「ドラフトという限定戦での戦い方」等、ドラフトをプレイする側としてのあれこれをほんの少しではありますが書き記していこうと思います。
ドラフトのピック術
初手《賢者の宝石》はさすがに賢者
ドラフトを何度かやってきて・開催してきて思ったことは、
カードの強さは理解できても「ピックのやり方」は普段の遊戯王で培われない
のでつまずく人が多いということです。
バリバリ現役で楽しんでいるプレイヤーでもドラフトになると0-3する人は居ますし、他のTCGを触っていても4-0するひとが居るくらいです。
正しいピックの方法を知っていないと、デッキも戦績も中途半端になってしまって楽しくないですよね。なので、まずはどういうカードを確保していけばいいのかについて書きます。
・パワーカードを集める
最近のドラフトでは主流となりつつある「パワーカード」という制度。
1束に1枚、《強欲な壺》や《カオスソルジャー-開闢の使者-》のような強いカードが入ってる制度です。
基本的に、余程組んでいるデッキに合っていない限り集めましょう。
理由は簡単です、他人に使われたら困るからです。
ピックされて負けるより、ピックしたけどデッキに入れない方が安全です。
・エクストラデッキを軸に作る
大抵のドラフトにおいて、エクストラデッキのカードは少なめに設定されています。
さらに枚数の少なさに反して、どんなデッキでも利用可能な汎用性や、デッキのパワーを決定づけるような効果・攻撃力を持つカードが多いのでほとんどの場合序盤にピックされます。
特にリンク召喚を導入しているプールでは、展開力・柔軟なデッキ構築のためにリンクモンスターが人気になりがちです。ここで獲得に乗り遅れてしまうとデッキの完成度に大きな差がついてしまいます。
初心者はメインデッキから作ろうとしてしまいがちですが、まず最低限のエクストラデッキを構築してからメインデッキを考えた方がよいでしょう。
・+1を作れる「初動」を確保する
ドラフトだからと言って、寄せ集めデッキで勝てる訳ではありません。
むしろ、カードを1枚増やしてアドバンテージを稼ぐという考え方が薄れている現代の遊戯王をよくやっている人ほど、こういったデッキを作るのが苦手なような気がします。
召喚時にデッキからサーチするモンスター、デッキからリクルートするモンスター、墓地に落とすモンスター等々、損失をしないような効果を持っているカードはデッキの軸となりますし、なにより相手に使われると厄介なので取られる前に取ってしまうという考え方でもよいでしょう。
・ピックの順序を考える
序盤で欲しいカードは一通り集まったら、中盤のピックは迷ってしまうものです。
しかしながら、自分のピック内容によってどれを確保すれば良いのか、ある程度順序を決めることができます。
例えばこういう状況
6人用のドラフトで、約半分はピックを終えている中、《SR ベイゴマックス》を2枚確保した。今持っている束は12枚あり、《SR タケトンボーグ》が見えている。
当然ですが、この状況でタケトンボーグをピックするのはかなり怪しいです。
なぜなら、他のプレイヤーが欲しがらないので確実に残るからです。
ドラフトの定員より多い束を持っているということは、必ずその束は2巡目として自分に返ってくるということであり、ベイゴマックスが無いのにタケトンボーグを早い段階で取る人は居ません。なので1巡目は無難な魔法罠エクストラ・2巡目で目当てのタケトンボーグを取れば良いのです。
もちろんこれはプールに入っている枚数やピックの競合先にも依るとは思いますが、3枚しか入っていないカードを2枚取れたなら、その選択肢を取っているプレイヤーが他に居ないと思ってよいでしょう。
このように、欲しいカードの汎用性の高低でピックの順番を変えるという考え方も必要になってきます。
ドラフトの定石を考える
デッキ構築ができれば次は実際に戦っていくことになるのですが、
ドラフトは構築戦と違って、決められたカードしか使われません。
これによって取るべき戦術と考えなくても良いプレイが出てきます。
これはどういこうとかと言うと、例えばこのカード。
《大嵐》
通常魔法
フィールド上に存在する魔法・罠カードをすべて破壊する。
このカードがプールに入っている場合の戦いでは、相手のデッキ内容が判明するまでは、損失を軽減するために伏せカードの枚数は抑制されます。
また、《ハーピィの羽根帚》と違って自分のセットカードも飛ばしてしまうので、使う側も相手の伏せ枚数-1枚までしか罠を伏せてこなくなるでしょう。
つまり、プールの中に《大嵐》が入っていると分かっていて、且つ自分が使っていないならば、むやみにカードをセットするのは愚かだということです。
次はこれ
《嵐征竜-テンペスト》
効果モンスター
自分の手札・墓地からこのカード以外のドラゴン族または風属性のモンスターを合計2体除外して発動できる。このカードを手札・墓地から特殊召喚する。特殊召喚したこのカードは相手のエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。また、このカードと風属性モンスター1体を手札から墓地へ捨てる事で、デッキからドラゴン族モンスター1体を手札に加える。このカードが除外された場合、デッキからドラゴン族・風属性モンスター1体を手札に加える事ができる。「嵐征竜-テンペスト」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
《クリムゾン・ブレーダー》
シンクロ・効果モンスター
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
①:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。
次の相手ターン、相手はレベル5以上のモンスターを召喚・特殊召喚できない。
往年のプレイヤーならもちろんご存じでしょうが、所謂「メタ」の存在です。
【征竜】に対して《クリムゾン・ブレーダー》を打ち込めば、1ターン足止めさせられます。なので《嵐征竜-テンペスト》を棒立ちでターンを返すことはありえません。
しかしこれも構築戦での話。メタの存在が無ければ、《嵐征竜-テンペスト》は単騎でも場に残せますし、《影依融合》が無ければエクストラモンスターを場に残したままターンを返して良いのです。
このように、ドラフトで起こり得る戦術をあらかじめ知っておけばよりスマートな立ち回りをすることができます。
これを実現させるためには、プール内容の把握とカードに対する知識が必要になってきます。前者はあらかじめ内容を確認させてもらったりすることでどうにかなりますが、カードの知識に関してはかなりの個人差が出てきてしまうので、何度もプレイして覚えるか、知らないカードを積極的に調べてみるという多少の努力を惜しんでほしいところです。無知は罪
さいごに
今回の記事では、ドラフトをプレイするうえで知っておいてほしいことの本当に基本的なことしか書いていません。(ぼくも良く分かってません)
公式的に認められた遊びではないとはいえ、負けてばかりだとつまらないものです。誰かのドラフトに参加する、自分のドラフトで遊んでもらう等という時には、こういった考え方を実践・共有できればもっと楽しく遊ぶことができるのではないかと思っています!
今日はこのへんで、それでは。